
【iPod Classic】5GをSD(CF)化する…!!
2016/09/06
さらばHDD
過去にバッテリー交換、イヤホン出力コンデンサ交換とじわじわ改造を施してきた自前のiPod第5世代。
今回はそのひとまずの仕上げとしてHDD⇒SD化をすることにしました。
ちなみに当店ではMicroSD4枚挿しの基板を用いたカスタムを承っておりますが今回は別方向からのアプローチ。
MicroSD⇒CF⇒Zifという過程の変換を行なって行きます。
赤い四角のパーツがMicroSD⇒CF変換アダプタ、緑のパーツがCF⇒Zif変換基板です。
使用するSDは128GBですが強制的にFAT32でフォーマット済みです。
まずはMicroSD⇒CF変換アダプタ⇒Zif変換基板と組み込みます。
次にすっかり開きクセのついたiPodを開腹してHDDを取っ払い、Zif変換基板一式を装着。
ここでテストを兼ねて起動してみます。
この画面が出ているということはきちんとメモリを認識しているということ。
メッセージの指示通りにPCにつないでiTunes経由で復元をかけます。
いや~実に簡単なカスタムでした。余裕余裕。
…と思っているとPCが復元完了を示しています。さて、iPodを見てましょう。
…えっ!
そう、またしても復元を求められたのです。
何度復元してもSDのフォーマットを変えても一向に変わらず。
ええー…
ですがカードリーダーに挿すとCF変換アダプタはきちんと認識している様子。
とういうことはZif変換基板か…。仕方ない。
というわけで黒いのを買ってみました。
先人たちのサイトを拝見しますと、この基板をiPodで使うにはR4端子を短絡させる必要があるとのことでしたのでハンダを盛って繋いでから接続します。
手近によい半田ごてがなかったので何とも残念な仕上がりですが繋がっているのでとりあえずよしとします。
で、気を取り直してiPodに繋いでみました。
もう見飽きたよ…
やはり何度繋ぎなおしてもフォーマットを変えても変化なし。SDも変更しましたが変わらず。
ということは悪さをしているのは1つしかありません。
そう。MicroSD⇒CF変換アダプタです。
というわけでこちらも新調。
このアダプタはSD⇒CFなので、MicroSD付属のアダプタでSDサイズにしてから使用します。
いつもどおり組み込んで復元。再起動をします。
さあ緊張の一瞬…
……やっと…やっと立ち上がりました…。
こんにちはSDカード、さようならHDD。
なお、Zif変換基板は緑のものでも普通に起動できました。初めからCFアダプタが原因だったようで…。
ちなみに緑のZif変換基板もロットによってはR4を短絡させる必要があるんだとか。
もし上手く認識しない場合には疑ってみるといいかもしれません。
さて、組み込みの際に注意した点を2つ記述しておきたいと思います。
まずZif変換基板はHDDに比べて薄いので内部のスペースがガラ空きになり、結果振るとカタカタいったりケーブルが外れたりしてしまいます。
なのでバックパネルとの隙間に食器用スポンジをカットしたものを入れました。
そしてもう1点。今回使用した変換基板はCF⇒Zifという規格のものですがiPodのHDDを接続するのに利用されている規格は性格にはLifというそうです。
このZifとLifの明確な差は端子部の厚み。Zifは0.3mm、Lifは0.2mmになっています。なのでZif変換基板に普通にケーブルを挿すだけではややグラつくんですね。
そこで基板を購入した際に付いてきたZifケーブルをカットしてこれをスペーサーにしました。ケーブルが0.1mmなのでこれを重ねてやることで端子がグラつくことはなくなります。
無駄になった基板は勉強代として…
結論として基板とアダプタを各2個ずつ購入することになってしまいました…。
Zif変換基板はまた別のiPodが手に入ったら使うことにします。アダプタは全ての元凶なので改造には使えなさそうですが…。
改造の効果ですが、やはり曲の読み込みは格段に速くなりましたし60GBのモデルが約2倍の容量になることでFlacライフが非常に捗ります。
Rockbox万歳!!重量も軽くなり、シャーシャーといった駆動音もしません。代わりに発熱がすごいですけども…。
紆余曲折ありながらもなんとか改造には成功しました。まだまだiPodClassicは現役でいけますね。
もしこれでも容量が足りなくなったら…そのときはおとなしくMicroSD4枚挿しの基板を使うことにしたいと思います。
<文:かえる>