
【中華イヤホン】スカスカな筐体が逆にいい?KZ ATESレビュー
2016/08/16
さて、先日KZのEDR2というイヤホンをご紹介させていただきましたがそのときにチラっと名前の出た2機種、ATEとATES。
ATEのほうはもう手放してしまったのですがATESは手元にありますのでせっかくですからご紹介したいと思います。
KZ ATES
こちらがATES。D型ドライバ1発の構成で、イヤモニ型の筐体はよく見ると中身がスカスカです。
耳元のケーブルには針金が入っているようで掛けたときの耳の形を記憶してくれます。
ステムはやや太めでしょうか。筐体自体も厚く、やや大きめになっています。
人によっては耳が痛くなってしまうかもしれません。
クリアな筐体からのぞくドライバの金フレームがさりげなくかっこいい。
では聴いていきましょう
有形ランペイジ/FREELY TOMORROW 88.2kHz/24bit CDアップサンプリング音源です。
再生にはAigo Z6を使用します。
いざ再生…
低音が強めですね。結構な圧で鳴るので曲によっては邪魔に感じてしまうかも。響きは重ためでズシっと来ますが切れが良い。
中音はよく広がります。ボーカル、ギターなどどれも低音同様に歯切れのよい音でハキハキと気持ちの良い音楽に仕上がっています。
高音は刺さるか刺さらないかの微妙なラインで、シンバルの金属感がよく表現されています。
筐体内に充分なスペースを設けているからか全体的に音場は広めで、変に広がらず自然な空間を演出しています。
オススメ度☆☆☆★★+0.5
価格がおよそ1,100円弱。KZのイヤホンはやはり非常に低価格なのに性能がよいですね。
中、高音の艶のある音、違和感のない広がり、充分な音場。音質についてはかなり優秀です。
一方、筐体が大きいため万人が着けやすいものではないこと(イヤモニ型の宿命かもしれませんが…)、低音の激しい主張とややユーザーを選ぶという点でマイナスかなと。
このシリーズはKZ ATE、このATESに加えて最近ATRというモデルが出たようですね。こちらについても是非購入して聴いてみたいと思っております。
ATE、ATESとも優良イヤホンでしたのでATRにも期待が高まるところ。楽しみです。
<文:かえる>