ヘッドホン

【開封レビュー】SONY MDR-V6

こんにちは、かえるです。

すでにお分かりの方も多いかと思いますが今日はヘッドホン。往年の名機なので今更レビューしてもって感じなんですがせっかく入手したので書いていきたいと思います。

お時間のあるときにでもお付き合いいただけたら幸いです。

SONY MDR-V6

↓SONY MDR-V6の購入はこちら↓

 

SONY MDR-V6。パッケージに表記されている通りスタジオ向けに生産されている業務用モデル(モニターヘッドホン)ですが国内では発売されていません。そのため必然的に輸入品ということになります。

SONYの業務用モデルは日本国内では言わずもがなのCD900STとMDR-7506が展開されていますね。発売は1985年ということですからなんと33年間現役のモデル。私より年上です。

 

GoodPoint

・業務用ならではの安心感

ややリスニング寄りのチューニングで聴き疲れしにくい

・1万円ほどで購入が可能(2018年8月現在)

BadPoint

付属品などに若干の粗雑さがある

カールコードが重たい

偽物が多く出回っており中古購入の敷居が高い

※各項目をクリックで詳細へ飛びます

 

では開封していきましょう

の前にまずパッケージの裏面を。カタログスペックは英語とスペイン語での表記です。

密閉型でドライバーは40mm、インピーダンスは63Ω、音圧感度106dBに周波数帯域は5~30,000Hzとなっています。重量は本体のみで230グラム。


 

内容物は本体、プラグアダプタ、取説、ソフトケースとなっています。布貼りすごい。

取説は英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語の4カ国語表記でした。


 

ソフトケースは合皮製。今回のは2014年生産品ということでしたが長期保管のためなのか輸入品だからなのかクセがついてヒビ割れてしまっていました。

おまけなので別に気にはしないんですけども。


 

そして本体。

全長3mのカールコードになっています。縮んだ状態で150~160cmくらいでしょうか。

プラグは3.5mmのロジウムメッキ3極。スタジオでの使用を考慮して6.3mmプラグへの変換アダプタも付属しています。

新品でもこのプラグが劣化している場合もあるそうなので、バランスがおかしかったりノイズを感じる場合には購入元に即連絡しましょう。

 

このカールコードはかなり不評のようです。購入前にレビューを漁っていたところ、「そのものは良いのにコードだけが不満」というものが多くありました。

実際に着けてみるとL側からの片出しのためカールコードの重さで引っ張られて重心がやや左にずれます。ポータブルでの使用を考えた場合では歩くたびにビョンビョンと跳ねてとても邪魔。なるほど不評なわけがわかります。


 

MADE IN THAILAND。


 

こう見るとMDR-CD900STとそっくりですよね。

それもそのはず。このMDR-V6はCD900STの先代であるMDR-CD900をベースに作られているそうです。音質の傾向もCD900STではなくCD900に似ているのだとか。


 

スタジオ録音の風景とかでこの赤ラインのラベルをよく見ますよね。日本の場合はほとんどCD900STだと思いますが、海外ではV6も多く採用されているようです。


 

とはいえよく見てみるとCD900STとは造りが異なることが分かります。

CD900STはコードがちょうど途中の押さえのあたりから出ていますがV6はハウジングから伸びています。

またV6は携帯性を考えてか折りたたみできるようになっているのも特徴ですね。ヘッドバンドもCD900STはナッツのように頭頂部に長い形ですがV6は比較的滑らかなカーブになっています。


 

バンド調節は11段階。私はかなり頭が大きいのですが最大長であれば圧迫感もなく装着できました。


 

業務機おなじみの「STUDIO MONITOR」印字。


 

では聴いていきましょう

再生機器はiPhone3GS+HF Player。

曲は早見沙織/レンダン 44.1kHz/16bit CDリッピングしたFlac音源です。

 

いざ再生…

 

モニターらしく細かな音まで明瞭に聴こえます。定位の明確さはさすが業務用としか言えません。ただし一般的なリスニング用のような面もありCD900STと比較すると音のまとまりやわずかな曇りを感じますね。

高音は煌びやかにキラキラとした印象。硬質なのでシンバルが映えます。

中音、ボーカルやギター、ピアノはドライで艶には欠けます。サ行の刺さりはこのシリーズ共通の難点ですね…。

低音は結構どっしりとしており量感もモニターとしては多め。太くしっかりと鳴るのでバスドラのアタックを腹で感じているように錯覚するほどでした。

全体の傾向としては微ドンシャリで兄弟機たちに比べてリスニング向けのチューニングだという評価も納得です。空間は少し広めですがボーカルはとても近くに感じました。

 

よく言われていることなのですがCD900STはレコーディングの粗を探すのには最適ながら聴き続けているとあまりにもクリアな上に固い音過ぎてしんどくなってきます。

一方V6はモニターヘッドホンとしての実力は維持しつつも低音を増しており、音がややまとまっている感があるためリスニング用途でも2~3時間なら充分に使用できるであろう音造りだと感じました。

 

オススメ度☆☆☆☆★

業界標準とされるCD900STと比較すると味付けがあるので本格的な業務利用が目的であればV6は向かないかもしれません。

ですが作業とリスニングを1本でまかないたい場合には非常に適した製品ではないかと思います。当然、リスニング専用としても音の精密さ、緻密さを欠かずに音楽として楽しめるので非常にGood。

33年前のモデルですが最新の製品にも決して劣ることのない性能。購入するとまでは行かなくとも機会があれば一度聴いてみて損は無いと思います。

 

ただし購入する場合に注意しなければならないのが偽物の存在。V6と7506は偽物が大変多く出回っているそうで、パッと見では見分けがつかないものも多いのだとか。

「Made in Japan」だったり「for DIGITAL」のラベル表記がずれていたりなどするそうですが、下手に中古を買うよりは信頼のおけるショップで購入することをおすすめします。

 

<文:かえる>

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