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【3代目朱雀】EN700シリーズ最新作!SIMGOT EN700 PRO開封レビュー

以前SIMGOTが最初に出したイヤホンEN700を取り上げさせていただいたことがあるのですが、このたびシリーズ最新作が発売になるということでメーカー様よりサンプルをお預かりすることができましたのでご紹介します。

SIMGOT EN700 PRO

SIMGOT EN700 PRO。初代EN700、それを基とし低音を強化したEN700BASS、そしてシリーズで初めてリケーブルに対応したのがこのEN700PRO。国内では本日9月16日より予約開始、来週23日の発売ということです。

生憎2代目のEN700BASSは所持していないのですが、せっかくなので今回は初代EN700と比較しながら見ていきたいと思います。

 

まずはカタログスペックから

初代EN700。随分と使用感が出てきてしまいました。

商品情報

  • ブランド:SIMGOT
  • 商品名:インナーイヤー型ダイナミックイヤホン
  • 型番:EN700
  • 中国語商品名:銅雀
  • 色:銀色
  • 装着方式:耳かけ式
  • 加 工:アルミ合金精密鋳造、ステンレスパウダースラッシュ、無切断パイプ成形
  • 内容物:イヤホン本体、イヤーピース、耳栓、専用ケース、コード収納、取り扱い説明書、VIPカード、クリーニングブラッシ

技術スペック

  • 動力源 :10mmダイナミック型
  • 振動膜 :高分子复合振動膜
  • 再生周波数帯域 :15Hz-25Hz
  • 音圧感度 :≥101dB(at 1000Hz)
  • インピーダンス :24Ω
  • 音圧感度誤差 :<1%  101dB(20μpa)
  • 左右音圧感度誤差 :<1.5dB(at 1000Hz)
  • 最大入力 :10mW
  • コード :25本直径0.05銀メッキ無酸素銅TPU抗菌銅撚り線

<メーカーサイトより>

初代はシルバーのみの展開でした。ふくよかな丸みのある金属筐体のその装着感のよさと高音表現の綺麗さには驚かされたものです。

 

続いてEN700PRO。

商品情報

  • ブランド:SIMGOT
  • 商品名:インナーイヤー型ダイナミックイヤホン
  • 型番:EN700 PRO
  • 中国語商品名:新銅雀
  • 色:グレー ブラック 茜色 ブルー
  • 装着方式:耳かけ式
  • 加 工:5軸加工アルミ合金、ステンレスパウダースラッシュ、無切断パイプ成形、ショットブラスト
  • 内容物:イヤホン本体、イヤーピース、耳栓、専用ケース、コード収納、取り扱い説明書、VIPカード、クリーニングブラッシ

技術スペック

  • 動力源 :10mmダイナミック型
  • 振動膜 :高分子复合チタン振動膜
  • 再生周波数帯域 :15Hz-40kHz
  • 音圧感度 :≥101dB(at 1000Hz)
  • インピーダンス :16Ω
  • 音圧感度誤差 :<1%  101dB(20μpa)
  • 左右音圧感度誤差 :<1.5dB(at 1000Hz)
  • 最大入力 :10mW
  • コード :8芯銀メッキ6N-OCC導体より線ケーブル

<メーカーサイトより>

EN700BASSからですがカラーバリエーションが増えました。筐体の形状は同じなのですがドライバーからケーブルの素材まで多くが変更されていることが分かります。

まずはドライバー。10mmダイナミックという点は共通するものの、振動版がチタン製に変更され、高域周波数特性が25kHzから40kHzへと大幅に向上。ちなみにハイレゾマークを取得しています。

インピーダンスも24Ωから16Ωへと変わっており出力の大きくない機器でも問題なく使用できそうですね。

ケーブルは銀メッキ6NOFC撚り線を贅沢に8本使用。EN700では0.05mm×25本の銀メッキ無酸素銅線が4芯という構成でした。

 

では開封

初代ではカラーに配色されたボックスだったのですがPROは重厚感のある黒で統一されています。そのためハイレゾマークの目立つこと。

背面下部には中国語でスペックが書かれており、

上部には「Salute to Art and Science(芸術と科学に敬意を表する)」のフレーズと構造の概略図がありました。

こちらは内箱。EN700シリーズの別名であるSUZAKUの表記とシルエットが確認できますね。

予断ですがこの内箱、実は初代とデザインが変わっています。お時間のある方はEN700の記事に掲載した写真と見比べてみてください。

パカッと開けますと本体とおなじみの革ケースが。

今回お預かりしたものは左右で色の違うデザインでした。

このケース、マグネット式で容量も大きめなので本当に使い勝手が良いです。レザー製なのも高級感があって◎。

ケースの下には保証カードが。大切に保管しておきましょう。

本体の下にはケーブルと

取り扱い説明書がありました。

8芯のケーブルにはこれまたおなじみのケーブルタイ。

プラグにはSIMGOTの表記が。初代はプラグがシルバーだったのですが、PROでは恐らくケーブルの配色に合うように考慮されているのでしょう。黄銅のような色でした。ブーツ形状も太く短く変更されています。

分岐は半透明で、銅と銀の編み込みによる美しいコントラストがうっすらと透けています。

スライダーもプラグ同様の色に。ケーブル自身はこの耳掛け部分以外はむき出しのため、取り扱いにやや気を遣います。

リケーブル端子は2Pinです。他の2Pinモデルを持っていないためケーブルの互換性は不明です。悪しからず。

写真では見づらいですがブーツ部にLRの表記があります。

本体。先述のとおりポテっとした丸い形状は初代から変わらず、実際は密閉型なのに一瞬開放型に見えるデザインも健在です。

裏。本体にもきちんとLR表記が。Rが赤というのは分かりやすくて良い…。

さて、ケースの中にイヤーチップと清掃用のブラシが入っていました。

イヤーチップには2種類あり、このⅠは中高域が引き立てられるようです。

反対にⅡでは低音重視に。それぞれにS/M/Lが1セットずつ用意されているので好みのものを選べます。

諸々装着してみました。2Pinを差し込むときは手に強めの抵抗を感じました。がっちりと嵌っているのでそうそう抜けない安心感はありますが、逆に外すときは力の掛け方に注意したほうがよいでしょう。

では聴いていきましょう

初代EN700とEN700PROではどの程度音が変わっているのか。今回は簡単に聴き比べをしてみたいと思います。

そこで、EN700はもうだいぶ使い倒しているということもあり、EN700PROについても200時間ほどエージングを行いました。

また条件を近づけるためイヤーチップもEN700PROに付属していたⅠのMサイズを共通で使用します。

 

再生機器はiPod5G改

曲は早見沙織/ESCORT 44.1kHz/16bit CDリッピングしたFlac音源。

 

まずは初代EN700。

いざ再生…

 

イントロにあたるピアノの単音はキラキラと、サックスやギターの音は柔らかくムーディー。ハイハットは金属感のある硬質な音でボーカルも艶っぽく色気があります。

低音は以前から言われていることではありますが、主張はやや控えめです。柔らかく沈み込むような鳴りでしっとりと奏でます。

 

ではEN700PROはどうでしょう。

いざ再生…

 

音の質感やバランスはやはりシリーズだけあってかなり似ています。高域は刺さりを感じないのにきらめいて、中域の甘い雰囲気に低音のしっとり感。

ですが一聴して分かるくらいEN700PROのほうが明らかにひとつひとつの音が明瞭になっています。

EN700はEN700PROと比較すると僅かにボケ感があり特にこのESCORTのようなジャズの艶やかな雰囲気にはよく合うのですが、EN700PROのくっきりはっきりとした音は様々な音色が使用されるアニソンやボカロ曲であれば細かな音まで多大な情報量を送り込んでくれるでしょう。ですがあまりに明瞭すぎるため長時間使っていると疲れてしまう方もいるかもしれません。

仮に眼鏡に例えるとすれば初代EN700は一般的な矯正で無理なく掛け続けられる普段使い、EN700PROはここぞというときに頭を冴えさせる強い矯正という感じでしょうか。

 

オススメ度☆☆☆☆★+0.5

メーカーサイトではEN700が定価13,500円、EN700PROは定価17,800円と表記されています。その差4,300円。安いイヤホンなら1本買えてしまう価格差ではありますが、EN700PROの実力はその価格差とPROの名に恥じません。初代のバランスをほぼ維持しながらも個々の音を際立たせ明瞭に表現してくれます。

懸念点としては先述のとおりとてもクリアながらダイナミックらしく元気がよい音なので人によっては疲れたり苦手と感じてしまうかもしれないこと。そしてケーブルが編み込み剥き出しなので取り回しは良いのですが取り扱いにやや気を遣うことの2点でしょうか。

個人的にはかなりオススメな1本ですが決め手とするために試聴は必須と思います。そこで…

六本木オーディオで試聴できます!!

今回お預かりしたサンプル機をメーカー様のご厚意で試聴機として置かせていただけることになりました。

まだ発売前(執筆時点)の最新機、是非聴いてみてください。

<文:かえる>

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