
4.4mmアウトにも対応したSoundBombeの新作フルディスクリートバランスポタアン「SoundBombe_UltraManiac」レビュー
以前よりiPod用組込アンプの開発も行ってくれました。ディスクリートのポタアンを制作されておりますSoundBombeのgin_liquorさんですが、今回新たなフルディスクリートポタアンを開発したそうです。
SoundBombe_UltraManiac
4.4mmプラグ対応。ペンタコンジャックは純正品を使用
今回の目玉はやはり4.4mmプラグへの対応と、純正品を使用しているというところですね!
現在4.4mmに対応しているものはSonyのプレイヤーか中華プレイヤーでも採用されたモデルも少々、ポタアンでは知る限りでは同じくSonyのPHA-2Aあたりしかございません。
またこの規格のパーツはすでに秋葉原などで販売はされているようですが、純正品の取り扱いをしているところは非常に少ないので耐久性や品質の面ではとてもうれしいですね。
もちろん4.4mmに対応ということであって、従来の2.5mmや3.5mmへの仕様変更も可能との事です。
充電対応で乾電池いらず
同社の製品で充電に対応したSoundBombe_CHRGという製品もありますが、こちらも充電対応となっております。充電にはUSBではなく専用のACアダプタが付属しておりました。
ACアダプタとはいっても5V 1Aの出力なのでケーブルさえ作ってしまえばUSBからの充電も可能です。
フル充電での駆動時間は18時間となっており、フルディスクリートの恩恵はこの辺りでも光ります。
試作機をお借りできました!
何と今回試作1号をお借りすることができました!
3.5mm入力で4.4mm出力となっております。
MXA2-7-11に収めたとの事でとても丁度いい大きさで、最近のプレイヤーであれば重ねたとしても前後左右がはみ出るという事もなさそうです。
バッテリー入りになりますがそれでも重さは195gと比較的軽め。
まず4.4mmプラグを使用した製品、変換ケーブルすら持っていなかったのでそこから作成します。
接地面の広さを売りにしている4.4mmなので本当は変換ケーブルを介さずに接続したいところではありますが、今回はホイっと交換できるケーブルがなかったので変換ケーブルを作成しました。
テスト環境としましてZishan DSDのラインアウトと接続してみました。
このプレイヤーは非常に角ばっていてキズ付けてしまう可能性もあるのでポタピタシートで固定しております。もしポタアンとプレイヤーを固定するのにゴムバンドが嫌いという人がいましたらオススメの一品です。
4.4mmは5極となっておりますが、3.5mmアウトで4極化してしまっているので使用するイヤホンは同じく4極化した
14BA、ヘッドホンではMDR-1Aを使用します。
これは是非一聴してほしい非常に楽しいサウンド
なんとお伝えするのが1番良いのか悩みましたが、簡潔にお伝えすると「本当良い音」です。元々の出力と差し替えて聴いてみてもその差は歴然で、全体的に1つも2つも進化させたようなサウンドを感じました。
ボーカルは少々前に出てきており、それでいて低音は主張しすぎず沈み込む方に、高音域は普段刺さるかどうかギリギリだった音もすんなりと入ってくるようなイメージです。
散々聴いて若干聴き飽きていた楽曲も、もう一度聴いてみようと久々に思う程非常に心地の良いサウンドにまとまったという印象を受けました。
テストとしてあまり拘っていないソースとしてMP3を入れた純正OSのiPodのラインアウトも使用してみましたが、顕著ではないもののそれも通常使用で残念に感じていた部分は向上しているという感じでした。
ついでにゲーム機のイヤホンジャックから入力させてみましたが、特に遅延も気になることはなく一味違ったゲームをプレイできたのもうれしい限りです。
弊社で試聴可能にさせていただきました!
今回こちらのSounbBombe_UltraManiacを弊社で試聴可能できるようにさせていただきました!
先ほど作成した4.4mm→3.5mmの変換ケーブルもご用意しておりますが、必要な方は4.4mm→2.5mmをご用意いただくか既に4.4mmプラグに変更された機器をご用意いただければと思います。
発表されてからやっと徐々に採用されつつある規格ですが、そのためのプレイヤーを用意する以外の方法としてこのポタアンを手に持っておくのもご検討されてみてはいかがでしょうか。
価格は予価ですが45,000円でオーダー後の納期は1~2週間ほどとの事で、すでに受け付けは開始しているようです。
先ほどのPHA-2Aよりも安価におさまっておりますので、気になる方がいましたら是非一度弊社でご視聴をしてみてください!