プレーヤー・アンプ

またも無謀な試み。バランス化キットをiPodに組み込んでみました。

2017/07/29

先日の開発していただきましたiPod専用SoundBombeも好評を頂きまして誠にありがとうございます。

 

SSD化やフラッシュメモリ化によって内部にかなり余裕ができるiPodですが、ここで市販の小さいアンプが使用できるのかどうかを試してみたいと思います。

今回はMF残党(仮 さんのぷちバラ3を組み込んでみようと思います。

この製品はSonyのMDR-1Aなどオプションケーブルにてバランス駆動する製品に対応したアンプで、ピンアサインはPHA-3などと同じものとなっております。

 

MF残党(仮 さんは他にも小型のアンプを多数作成されているそうで、気になる方はYahooオークションにも出品されているそうなのでチェックしてみてください。

 

1.まずは組み立て

今回購入したのは出来上がり品ではなく、部品と基板のみの組み立てキットなのでまずは組み立てから行います。

本来は普通の状態で組み上げてテストしてから他のに組み込んだりしますが、今回ちゃんと組んだ方は後程他のスタッフがご紹介すると思いますのでそちらをご参考に下さい。

標準では使用するオペアンプはOPA1622をDIP化したものを推奨しているようですが、手持ちに無かったのでMUSES8920を使用しました。

実はMUSES8920を使用する前にディスクリートオペアンプを使用してみましたが、電圧が足りずにすごい音になったので急きょ変更しました。

 

2.電源を引く場所を考える

実のところSoundBombeを組み込んでいる時に使用するところを使う予定ですが、iPodに組み込むような設計はもちろんされていないのでそのまま使用すると実は結構ノイジーな電源だった挙句ディスクリートオペアンプの必要な電圧が高いようで聴くに耐えられない状況になってしまいました。

昇圧回路を組み込んで動作させてみると正常に動作しましたが、線の引いてる場所の良し悪しもあるかと思いますが30秒に1%ずつバッテリーが減るという凶悪なiPodに・・・。問題はこのままだと電源を切っていてもアンプは動作し続けるので翌日にはバッテリー残量0のiPodが完成するということ。

当たり前といえば当たり前ですがポータブルアンプはスイッチでON/OFFを切り替えて使用します。ですが、組み込んでしまうと毎度分解してON/OFFをすることはできないので常時ONの状態にしてしまう必要があります。まずはこのジレンマをどうにかしたいですね。

 

そこでノイズを減らしつつ、ON/OFFスイッチも兼ねてくれそうな部品を組み込むことにしました。

 

ローノイズ低飽和型レギュレーター 5V100mA NJM2863F05

 

3.ひとまず完成。

これでノイズレスで電圧にも問題なく、また動作していない時はバッテリードレインしないようになりました。

バランスアンプなのでLRの-を接続する必要がありますが、iPodは基板部分にあるのはLR+のみなのでジャックのGND部分に直接配線しました。4極化にも使っている手法ですが、実はノーマルiPodに4極端子を接続するともちろん右が鳴らなくなりますが、ジャック的には4極目に当たる部品がちゃんとありまして、録音に使用するマイクだとか抜いた時にOPENになると曲の再生を停止する部品に伸びていたりと端子としては存在していて、今回は抜いて停止する事もない上に録音をする事もないのでそのままR-をして使用してしまいました。

 

4.効果のほどは・・・

組みあがったところで実際に使用してみました。

今回使用したiPodは前回スキンシール作成用に使用したRockbox導入済みのiPodで、Flac音源を再生しました。使用するヘッドホンはMDR-1Aと、イヤホンは14BAを使用します。どちらも4極化済み。

SoundBombeとはまた違い非常に濃厚な音になっているのを感じます。またMUSES特有というかこの製品に多い低音のブリブリ感はいつにも増して感じ、どちらにしてもiPodから鳴っているとは思えない状況となっております。ヘッドホンやイヤホンよりかはスピーカーで使用すると非常に面白いかもしれません。

MUSES8920は3.5V~で動作するので若干余裕がありますが、標準構成では4V以上を推奨しているそうなのでお気に入りのオペアンプを見つけて組み込めるという点では非常に面白いのではないでしょうか!

 

5.良いところだけではない

今回は結果としては成功したと思っておりますが、合わせて度し難い症状も併発しております。

 

バッテリーの消耗は鬼

まずはバッテリードレイン具合ですが、画面を点灯させて眺めて操作していると2,3分でバッテリーは1%持っていかれます。また充電しながらも5分で1%は減るので満充電+充電しっぱなしでも500分程度しか動かない計算にはなりますが、これに使用しているバッテリーは厚型の850mAhなので薄型の場合はバッテリー駆動では通勤時間しか使えないという事にもなりかねません。

 

充電のために再起動

次に充電ですが、プレイヤーとして動作しているときに電気が流れる部分をスイッチにしているので、通常のiPodのOS、またはRockboxを起動しているときは瞬く速度でバッテリーを消耗させてしまう挙句、先ほどの通り充電しながらでも電池は減るという症状なので、充電のためだけにDiskモードにしないと充電できないという状況です。

一昔前のプレイヤーに充電モードみたいなのがあった気もしますがまさにそんな感じです。

 

といった感じで音的には非常に面白く大成功といいたいところですが、持ち運んで使うのが主体のポータブルプレイヤーにあってはならない状況になってしまいました。

それでも通勤時間の小1時間ほどでしたら問題なく使用できるので、発売したばかりのiPhoneのように常にバッテリー残量を気にする状況をしばらく楽しんでみようかと思います。

 

<文 : BOSS>

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