
【青Tubomi】SATOLEX Tubomi DH298-A1Buレビュー
SATOLEX Tubomi DH298-A1Bu
実は先日お会いした際にお話は伺っていたのですが、SATOLEXのTUBOMIシリーズに新たな顔が登場しました。
こちらが新色の青!!先日秋葉原で行われたポタフェスにて試聴し即買いでした。
既存機種である樹脂製のDH298-A1Bkをベースに低音を控えて中高域を目立たせたチューニングになっているそう。
つまり「DH298-A1」という同じモデル名を持ちながら大きく音が変化したモデルになっています。もちろん従来通りハイレゾ対応。
付属品はS/M/Lのイヤーチップが付いており、Bkと同じく4,000円未満の低価格帯イヤホンです。
筐体素材はBkと同様の樹脂製。色が青に変更されていますがそれ以外に見た目には大きな変化はありません。
LRの表記も分かりやすく刻印されていますね。
これもTUBOMIシリーズ共通なのですがケーブルがとても細いです。
ケーブル自体が軽いのでタッチノイズはかなり少ないのですが断線の心配があるため取り扱いには慎重にならざるをえません。
そしてこれは地味に大きな変化なのですが、Bkがストレートプラグだったのに対してBuはL字プラグに変更されました。
これまでL字プラグを採用していたのはシルバー925筐体のDH310-A1SS(TUBOMI STERLING SILVER)のみでしたが、Buでも採用したということは今後はこちらに切り替える方針なのかもしれません。
ストレートよりもL字のほうがプラグ付近での断線の心配が少ないため扱いやすいですね。
では聴いていきましょう
再生機器はTL-T51。
曲は早見沙織/ESCORT 44.1kHz/16bit CDリッピングしたFlac音源。10時間ほど再生してからの感想になります。
いざ再生…
低音が控えられている分、中高域のクリアさが引き立ちます。傾向は中域強めの弱かまぼこでしょうか。
ハイハットは金属筐体のような硬さはないですが、樹脂筐体が作るやや柔らかめの音がチャカチャカとよいアクセントに。
ボーカルはあらゆる音の中でも特に聴きやすく、透明感があってすっきりとしたまさに主役といった音。そしてそれを邪魔せずに盛り上げるギター、ピアノ、サックスがサイドからジャズらしい甘い空間を作り上げています。
そしてベースはややボケ気味ですが変に広がって他の音を台無しにするようなことはなく、下から全体を優しく支えています。
音場が広く、分離も良好。全体的に艶のある音に感じます。
個人的オススメ度:☆☆☆☆★+0.8
Bkのモデルを試聴したときはやや低音が強く感じ、激しい曲などでボーカルを楽しむには少々難しいイヤホンだと感じていましたが今回このBuを聴いてまず中高域のクリアさと聴き取りやすさに驚かされました。
低音もBkに比べれば控えめではあるものの、むしろバランスが良くなったように感じます。広い音場とややウェットな音作りは曲ごとの空間の色を上手く表現してくれ、どのようなジャンルでも存分にその力を発揮してくれるでしょう。
音質・価格ともまったく文句なしなのですが、やはりケーブルの細さが少々不安なのでその分だけ-0.2としました。
この質の良さで4,000円弱と価格も非常に手ごろなので、手軽に高音質で聴きたいというような方に気軽に勧められる1本だと思います。
<文:かえる>