イヤフォン

KZ ZST 音質改善ロット版レビュー

2017/05/31

2度あることは3度ある。どうも菊永伊織です。よろしくお願いします。3度と言わず、4度5度…とこちらでもレビューを重ねていきたいと思います。

さて今回は、以前六本木オーディオさんでもレビューしていた初期ロットKZ ZSTから改善したロットのKZ ZSTをレビューしていきたいと思います。カラフルバージョン(紫)が出荷された頃から、改善ロットになったようです。

基本スペックは
インピーダンス 16Ω
音圧感度 106dB
再生周波数特性 20Hz~20kHz
1BA Mid,High + 1DD Low Bass
のハイブリッド構造となっています。

カラフルを買えば良かったのですが、黒バージョンでも音質が改善した事を照明したかったので、こちらの色を選択しました。画像で見た、紫+銀メッキケーブルが私の中で拒否反応を起こしてしまった事もあり…。

外観上の違いはありませんが、画像をいくつか

イヤピはダブルフランジ。ケーブルはKZ純正の銀メッキリケーブル。ケーブルの違いがわからない残念男子ですが、ワイヤーが入っていて、耳への座りが良いのでこちらを使用しています。

タイトル画像的な何か。ZSTロゴの微妙さは致し方ないところか。カーボン風柄はただのプリントです。

2pinメス端子部分の赤色も変わりません。

ZST HIFI-Armatureのプリント。初期ロットでは、ノズル部分にチューブレスで仕込まれた、アーマチュアユニットの働きが弱かったようです。

一聴すると、全体的に派手で元気なサウンド。ドンシャリ…と言うか全域で主張してくる「やかましい系フラット」と表現するべきか。分かりやすいチューニングで「良い音」と感じやすい鳴り方ですが、分析的に聴いていくとどうなのか。

低域は、ダイナミックドライバらしい力強い鳴り方。しかし、緩いとかブーミーといったぼやけた感じはせず、ちゃんと質感を残している量感です。重低域より中低域が強く、伸びが良いと言うより弾むようなやはり元気が良い印象。
中域は、ボーカルはハキハキとソース通り、はっきりと歌うタイプ。ツヤや潤いを加えたような、しっとりと聴きたい場合はちょっと合わないかも。楽器の演奏パートもしっかりと聴き取れますが、この辺りから音の粗がちょっと気になる。
高域は、伸びや量感は十分ですがソースによっては刺さりやすいハイハット、シンバル、ボーカルのカ、サ、タ行は割りと刺さります。チューブレス構造の弊害か、中~高域の制御がやや甘く音の粗が出てしまっているのかも知れません。でもこの粗が「元気の良さ」につながっているのかも。
高域の刺さりが気になる場合は、コンプライ等ウレタン系のイヤピで対処は可能ですが。

解像度はなかなか高く、音の分離感の良さも相まってクリアネスが高めに聴こえます。
音場感は上下左右の広がりはそこそこで、前後への奥行き感の方が若干広い印象。

総括すると、某掲示板の低価格中華イヤフォンスレッドでは「みんな大好きZST」な流れになっていますが、派手で元気が良いイヤホンを求めていない方には、やはりちょっと合わないかも知れません。聴き込むと音の粗が気になる場面も出てきますし。
しかし、低価格ハイブリッドイヤホンとして入門機としてコスパが高い良い物ですし、リファレンスの指標として持っていても良い機種である事は確かです。

最後にハズレロットが潜んでいる可能性がある黒よりも、改善済みロットだけのカラフル(紫)を買った方7が音質的には確実です。
私は、あの派手なカラーリングがどうしてもダメですが…。

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