
【中華イヤホン】seahf AWK-009開封レビュー
2017/05/11
seahf AWK-009
久しぶりにAliでイヤホンを輸入しましたのでご紹介。
seahfのAWK-009というイヤホンです。
seahfのイヤホンは以前ご紹介したことがあり、開放型の高インピーダンス機ばかり出しているのかと思ってたのですが今回はカナル型の16Ωということでしたので購入してみました。
こちらのセラーで$14.9。注文からちょうど2週間くらいで箱つぶれもなく無事届きました。
では開封していきましょう!!
実にシンプル。安価ということもありケースなどの細かなアクセサリは無いですが別段問題もありません。
構成は本体、ケーブルクリップ、イヤーピース(S/M/L)となっています。
プラグはL字の金メッキステレオ3極。
ケーブルはやや弾力のある被膜がされていますが、中華イヤホンにありがちな極端なゴム質ではありません。
2芯×2組がプラグから平たく横並びで伸びていき…
そのまま分岐します。ところがこの分岐パーツが結構下の方についていて、そのパーツから先もまだ2組のケーブルがくっついています。
ケーブルの分岐は被膜を裂くことで調整することになりました。低価格帯ですからこのくらいは目を瞑りましょう。
さて、本体を見てみましょう。
筐体は金属製。どんぐりのようなポテッとした筒型になっています。ベースの赤が鈍い輝きを持っているのに対してアクセントのゴールドが煌くコントラストがカッコイイ。
背面にはベントがありますので多少音漏れします。ですが余程静かなところでなければ迷惑になるほどではないでしょう。
ステムは特に太くもなく細くもなく。一番一般的なサイズかと思います。
ちなみに箱の背面にスペックが書いてありました。
・再生周波数:20Hz-20KHz
・出力音圧レベル:102±2dB
・インピーダンス:16Ω
・プラグ:3.5mm金メッキプラグ
・コード長:1.2m
・重量:16g
同じ内容が6ヶ国語で表示されています。実に丁寧ですね。
では聴いていきましょう
再生機器はTL-T51。
曲は早見沙織/ESCORT 44.1kHz/16bit CDリッピングしたFlac音源です。
なお。このイヤホンは50時間以上のエージングを推奨しているようですが以下は箱出し直後のレビューとなりますのでご了承ください。
いざ再生…
どの音域も音に張りが有って割れる直前レベルの圧を感じるのですが、かといって他の音域を食うようなことはなく1つの音楽としてとても良いバランスの取れた音を鳴らしてくれます。
高域。金属筐体のイヤホンでは往々にしてその傾向がありますが、ハイハットは金属感を残すカチカチとした音。少々シャリつきがあるのがよりリアルさを演出しており堪らなく良いですね。
中域。ボーカルは頭内定位の中でも比較的前の方で鳴ります。ウェットよりはドライ寄りの音ですが女性ボーカル特有の艶やかさは失われていません。ピアノは線の太い音で、鍵盤を押し込んだときの一瞬キーが本体にぶつかる瞬間のアタック音まで綺麗に再現できています。
低域。ベースの柔らかい響きがどっしりと全体を支えています。わずかな弦のビビリもきちんと感じられました。
オススメ度:☆☆☆☆☆
個人的にですが、「もうちょっとこうだったらいいのに…」という点が無く間違いなくオススメできる1本です。
音場は広くはありませんが、非常に分離が良いです。しかしBA型にありがちな「分離はいいけど音楽というよりは音の集団」という感じではなく、最初にも書いたようにきちんとそれぞれが分かれていながらも1つの音楽として鳴らしてくれる、リスニングに特化した優秀なイヤホンであると感じます。
<余談>
…メーカーサイトを見ると商品名が「AWK-I009」となっているんですよね。また、今回購入したのはAWK-I009M3のようなのですがカラーバリエーションやケーブルの造りの違うものなど数種類ある様子。
購入する色やケーブルの形によっては音が違う可能性も充分ありますのでご了承ください。
さて、これからのエージングでどう化けるかが楽しみです。
<文:かえる>