
可変機構は男のロマン。toon WORKSHOP「THP-01」レビュー
実は数カ月前というか発売前に予約していたのを忘れていて気が付くと届いていたヘッドホンです。
せっかくテレビで取り上げられまして陽の目を?浴びる機会がありましたのでこの機会に是非紹介したい1本
toon WORKSHOP「THP-01」
256パーツにおよぶ精密部品群で構成された前代未聞の可変ヘッドフォン。
Mr.Hahnによるサウンドチューニング・構造美を極めたインナーフレームデザインetc...
先鋭的な音質とガジェットとしての魅力を高次元で融合させたフラッグシップモデル。
Webより抜粋
Mr.Hahnといえばリンキン・パークのDJ。ターンテーブル担当の人ですが、こんなアナーキーなヘッドホンを手がけておられるんですね。
リンキン・パークといえばギターのブラッドはモニターとしてヘッドホンをよく使っていますね。いずれ仲間が手がけたヘッドホンを使う日が来るのでしょうか・・・
少々話がそれましたが、今回購入したのは同じモデルでもカラーが違うものです。
東亜重工製通信用端末・二零式
シドニアの騎士などの弐瓶勉作品に登場している架空の企業「東亜重工」をとのコラボレーションモデルです。
256個の精密パーツが織りなす可変機構は伊達じゃない。
まず畳んである状態はこんな感じになる。
正面から
横から
これを広げると
かなり閉まって見えますが側圧は強くはない。
実際の変形に関しまして、詳しくは下記のYoutubeを御覧ください。
さながらルービックキューブのようにカチャカチャとやっていますが、実際はもっとスマートに可変します。
音は低音寄り。ハイレゾには非対応
スペックは以下のとおり
スペック | |
ドライバー | 40㎜径ダイナミックドライバー |
再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz |
出力音圧レベル | 96dB(1kHz,1mW) |
インピーダンス | 30Ω |
質量 | 約350g |
プラグ | 3.5㎜ステレオミニプラグ |
コード長 | 1.2m |
付属品 | ステレオ標準プラグ変換アダプタ付きケーブル |
傾向としてはドンシャリだが聴き疲れる程ではない。
ただ低音の強い楽曲を再生するとほぼ低音のみが強調され聴きにくいといった印象を受ける。万人受けするかどうかとういう点では真逆の性質に感じる。
解像度は高いとはいえず、全体的にちゃんと聴こえはするがその低音のせい全体的にのっぺりした印象。
THP-01は左右にそれぞれ3.5mmジャックを装備していて、ケーブルはリケーブル可能な他に左右どちらからでも使用できる。
左右にケーブルを分岐してしまえばバランス接続も可能かと思ったが、それはまた後ほど。
装着感はとても良い。しかし外観はかなり特徴的なフォルムに
以前に「マツコの知らない世界」で紹介されていましたが、その時実際に装着した画像がこちら
レビューサイトや実際に取り付けている方に横から撮影してる写真が多い理由がこれなのかはわかりませんが、ご覧のとおりフレーム部が異常に顔の外に張り出すようになる。
もし外での利用を考えている場合はこの辺も注意したほうがいいかもしれません。
装着感はとても良く、イヤーパッドに深みがあるので耳全体をすっぽりと覆ってくれる。しかし遮音性はそんなに高くはない。
気になるドライバにアクセスしてみる。
実は以前に片側4極化を行ったことがあったので、その時の分解写真をご紹介します。
ドライバまでの分解方法は、まずイヤーパッドを外します。爪で引っかかっているだけなので折らないようにパキパキと外してください。
そうするとドライバ側に4個のネジがあるのでそれを外すだけ。ネジ穴が普通のプラスではない特殊形状なので注意してください。
取り外したドライバがこちら
接続端子が8個あってそのうち2個潰されています。
それぞれどこと一緒なのか確認してみました。
赤がHOTで青がCOLD、黄色は反対側のドライバへのHOTでした。
テストとして、片方のジャックを完全に撤去して4極ジャックに変更してみました。
これで一応バランス駆動とはなりますが、その恩恵はこれといって感じ取れるレベルではなく低音がより強調されたような印象を受けました。
通常での使用が1番向いていると思われますが、気になる方は是非やってみてください。
総評☆☆☆★★
音質、傾向ともに先ほどの通り万人受けするというものではありません。
低音が活きて曲そのものが盛り上がる楽曲が好きな方や、「自分、低音重視でズンズン行きます!」という方にはかなり気持ちのいい機種ではないでしょうか。
可変機構も実際に使ってみるとそう頻繁にカシャカシャする事もなく、最初の数時間可変を楽しんだ後は割と普通に運用してしまう状態でした。
ただこの可変機構は男のロマンであると!音質や何だは後から考えればいい!という人はまず持っておいて欲しい1本です。
私は音質はともかく見た目は大変気に入っているので、あえて可変途中の状態で置いている事が多いです。