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【真空管ポタアン】Little Bear B4 修理して試聴してみました

2017/02/15

記事は星のようにありますが色々と業務に追われておりまして更新が全くできず・・・

皆様元気にお過ごしでしょうか。BOSSです。

 

さて今回はAmazonでも販売されている真空管が使用されているポタアン「Little Bear B4」の修理依頼をいただきましたので早速修理してみようと思います!

※クリックするとAmazonのページに飛びます。

 

ご依頼いただいたのは先日DX90Jの依頼もいただきました@yasuさんです。

修理作業などはスタッフの趣味や技術の範囲内で行っているので常に受け付けているわけではございませんが、「ダメ元で」ということで受け付けさせて頂きました。

 

痛々しくもパターン剥がれを確認

修理依頼品が届きまして早速基盤を見てみましたがオペアンプの部分にマスキングシートで固定されている状態でした。

 

作りとしては割と単純そうです。

 

 

ご指摘の場所を確認します。

オペアンプのソケット部のパターンが剥離してしまっています。なんでも不調だった部品を交換しようと施行したらこうなってしまったそうです。

私も昔はバリバリ剥がして再起不能にしたことが何度もあるのでこうなってしまった時のショックはすごいですよね・・・

 

2.パターンを掘り起こして修理開始

フラックスの汚れを落としまして削れば使えそうなパターンと新規で用意しないといけないパターンを調べます。

 

パターンが大きい基板で助かりました。

 

銅板をカットして穴を開けたものを作り、オペアンプの下駄と合わせます。

今後オペアンプの交換をしても耐えられるように表面は基盤と下駄の間にグルーガンをしこたま流し込みました。

 

3.無事復活!ついでなので試聴してみました

無事音が鳴りだすようになったのでひとまずこれで完成です。

 

バッテリーは12Vとよく見る3.7Vや9Vとは違い格段に大きいものでした。

充電もMicroUSBなどではなく普通にアダプタを使用するもので、12.6V 1000mAという出力のものでした。

 

なんといっても目立つのは真空管ですがその下のこの大きいコンデンサ!

16V 6800uFという巨大なコンデンサを使用しています。

 

オペアンプ部には計ってみますとV+が14Vほど流れていました。

V-はそのままGNDのはずですが12~14あたりをふらつくこともあれば全く振れないことも・・・

謎が深まりますが合計28Vで動作しているというよりかは±7Vということでしょうか。

標準ではNE5532Pが装着されていましたが、試しにMUSES01を使用してみても普通に鳴りました。

尚ボリューム兼スイッチになっているパーツの両サイドにある大きなコンデンサはカップリング用のようです。

弄りたい方はここをUTSJやBlack Gateに変更してみるのも面白いかもしれないですね!

お預かりした時点でいくつかの抵抗がビシェイのものに変更されていました。
 

TL-T51のラインアウトと接続して試聴してみます。

素通しの状態とこちらを挟んだ状態では駆動力に圧倒的な違いを感じます。ボリュームを上げれば上げるほど貧弱なプレイヤーからでもグングン押してくるような感じです。

音の広さに関しては元の状態とそんなに変化はなく、解像度が少し上がり高音域の伸びは気持ちよい程度になったようです。

オペアンプをMUSES01や他のオペアンプに交換してみましたが、オペアンプの違いが分かりやすく好みの音色を見つけやすそうなポタアンでした。

 

ただ修理しながら思ったのは通電直後にコンデンサが満タンになるまでの数秒間、直流がイヤホンに流れているようです。

電源を切った瞬間も同様に直流の針が振れる状態です。

これが元からなのか修理やパーツ交換の弊害なのか調べる必要がありますが、持っている方がいるようであれば是非調べてみてください。

それもあり電源ON時は特に問題ありませんが、電源OFF時のポップノイズは耐えられない人がいるかもしれません。

 

その辺を気を付けていただく必要はあるかと思いますが、1万を切るお値段と考えますと結構素敵なポタアンなのではないでしょうか。

何よりアンプ部への供給が大きいので、ギリギリ電圧で駆動させているオペアンプにたっぷり供給した時の音の違いを試してみるには面白い製品なのではないでしょうか。

 

<文 : BOSS>

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