
【中華イヤホン】RayAudio RA01レビュー
2017/02/15
RayAudio RA01
RayAudioは中国発、新進気鋭のブランドだそうで、このRA01が初の商品になるようです。
少し前に発売されたイヤホンですが、たまたまヤフオクで安く購入できました。
さて、まずは本体を見ていきましょう。
LRの表記は本体にはなく、ケーブルに刻印されています。
というのも、この機種はDCという端子を利用したリケーブルが可能なイヤホン。
IEM型でもありませんし、LでもRでも問題ないので本体には刻印がないようです。
DC端子は汎用性がないですね…。リケーブル自体は一部販売されているようではありますが、入手はMMCXのように容易ではないと考えるのが妥当でしょう。
なおMMCXと違い、イヤホンに繋ぐ際にカチッという手ごたえはありませんが、刺さりが深いので簡単に抜けたりはしなさそうです。
分岐部はスライダー付き。左右で絡まなくていいですね。
ケーブルはツイストの上にチューブを被せているようです。やや細い気もしますが、使用に神経質になるほどでは無さそう。
プラグは3.5mmステレオ金メッキの3極。L字型なのが地味に嬉しい。
HCKさんの販売ページによれば、再生周波数帯域は10~25kHz。
このポテっとした金属筐体には9.8mmと6mmのダイナミックドライバーが入っており、いわゆるデュアルダイナミック型の構成です。
デュアルダイナミックはコレの影響で低音マシマシのイメージが強いのですが、先人たちのレビューによれば高音の表現力が特徴なのだとか。
では聴いていきましょう
再生機器はTL-T51。
曲はLia/鳥の詩 44.1kHz/16bit CDリッピングしたFlac音源です。
なお、エージングをすることで実力を発揮するタイプのイヤホンのようですが、前の所有者の方が1ヶ月程度使用していたということなのでエージング済みの状態とお考えください。
いざ再生…
なるほど、イントロ部のピアノの高い音からして綺麗です。線は細いのですが力強さもあるキラキラとした音で、頭の高い位置で鳴っています。
次に入ってくるキーボードの沈み込むような低音は低い位置にいながらもやや手前にいる印象。
ボーカルは中央やや遠めでしょうか。たまに楽器に消されてしまいそうになるのですが、ややドライで聴き取りやすい鳴り方ですね。
音場は上下左右に広く、傾向はドンシャリ。ですが極端ではないので強すぎる低音が苦手な私でもすっきりと聴いていられます。
定位もしっかりしており、楽器同士が固まってしまうようなことはなくきちんと分離しています。
オススメ度☆☆☆☆★+0.5
現在、先述のHCKさんでは$57弱、約6,000円程度となっています。
低音が主張しがちなのはデュアルダイナミックの構成から想像していたものの、EasyEarphone Diy UE Customのようなボワついていない締まった音が鳴ります。
また、評判どおり高音の質もかなりのもので、この煌びやかで艶のある鳴りはピアノメインのジャズなどを聴くには持って来いではないでしょうか(…と思って早見沙織さんの「ESCORT」を聴いたら鳥肌ものでした)。
とはいえ、低音がやや強いものの音域のバランスが良いのでどのような音楽もそつなく綺麗に聴かせてくれるでしょう。
ただ、価格、音質とも文句は全くありませんが、DC端子という汎用性の低い端子を採用したことが個人的にはマイナス点でした。
DC端子ってどこかで購入できるのかな…断線に備えて探してみようと思います。
<文:かえる>
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