
【中華イヤホン】MusicMaker TW1開封レビュー
MusicMaker TW1
KK-Tingに続き、2台目のMusicMakerです。今回もHCKから購入しました。
このTW1の最大の売り文句は「ダイナミック版ER-4」。
名機ER-4Sを初めとするER-4シリーズはBA型1発のイヤホンですが、それをダイナミックで再現したのがこのTW1だというのです。
ER-4Sは安くても25,000円くらいしますがTW1は$25ほど。価格差約10倍。随分大きく出た宣伝文句ですが実力やいかに…。
KK-Tingと同じでおにぎりがちょうどよさそうなイヤホンケース。MusicMakerはこのケースがついてくるんですかね。
中身は本体とワニ口、イヤーピースという基本的なもの。
イヤーピースはシリコンが2種各3サイズとウレタンが1種の計7種類。
こう見るとステムが大きく見えますが…
筐体が非常に小さいためそう見えるだけです。さほど大きくはありません。
ドライバは6mmマイクロダイナミック。
マイクロダイナミックを使用しているイヤホンで有名なのはRHA S500(約6,000円)でしょう。
ただ過去に使ったこともありましたが音質に関しては飛びぬけて良かった印象は無いんですよね。
一般的にはドライバが小さいとそれだけ音質的には不利になるといいます。果たしてTW1はどうなのか…。
では聴いていきましょう
いつもどおり再生機器はShanlingM2。アンプは咬ませません。イヤーチップはウレタン。
再生曲は有形ランペイジ/有形世界リコンストラクションよりストロボラストです。
CDからのアップサンプリングで88.2kHz/24bitのFLAC。
ではいざ試聴。
…マイクロダイナミックドライバを舐めていました。S500とはなんだったのかというのが一聴しての感想。
KK-Tingと同様、硬質的な音です。シンバルやギター弦の金属感が強く感じ取れます。
しかし耳に刺さるような感じはなく、パーカッションの1打1打に目が覚めるような感覚を覚えます。
そして驚くのはその情報の多さ。普通ならば背後で薄っすらと、聴こえるか聴こえないか程度の音もしっかりと存在が確認できます。
どの楽器も主役のように主張してきてどの音に集中するべきか軽く頭が混乱してしまうレベルです。
ER-4を名乗るだけあって、中高音域に比べて低音域は控えめ。
中高音域の情報の多さに気をとられて一瞬「あれ?低音出てなくね?」と思ってしまうのですがよく聴くとそんなことはまったくなく、確実に堅実にベース然として鳴っています。
音場はやや狭めに感じます。
オススメ度☆☆☆☆★
さすがにER-4Sとの10倍の価格差を埋めるには至りませんが実力は確か。KK-Tingはリスニングの音域バランスとしては優秀で「Sound」ではなく「Music」を作るという意味でMusicMakerの名に恥じぬ性能でした。
一方このTW1は個々の音が主張してくるのでKK-Tingとはまた違う楽しみ方をさせてくれます。
今まで普通に聴いていた曲もTW1で聴きなおすと新たな発見ができるかもしれない。そう思わせてくれる力を感じました。