MMCX部

イヤフォン

Fidue A83の修理依頼を受けました

2016/06/29

フォロワーさんから「知人からわけありイヤホンを購入したので直してほしい」との事で請け負ってみました。

 

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Fidue A83【BAドライバ2基×ダイナミックドライバ1基搭載ハイブリッドイヤホン】

eイヤホン様で販売中(¥35,000)

故障内容の確認

お話では「右側MMCXが凹んでいる」との事でしたが、イマイチどんな状態なのかわかっていませんでした。

MMCX部

なるほど、MMCXコネクタ自体が凹んだんではなく、真ん中のHOT用のピンだけ引っ込んでしまったんですね。

イヤホンが開けられる場合は開けて後ろから熱しつつ押し出せばそれで終わりですが、元の持ち主のものでしょうか。頑張って開けようとした痕跡のみありました。

もうひとつはなんとでもなりますというか、逆にそうする人もいるくらいなので参考程度ですが、耳に一番近い部分の金属の網(フィルター)が外れていました。

フィルター無し

フィルターにもいくつか種類がありまして、耳垢が中に入ってしまう事を防ぐためだけなものだったり、高音域のフィルターも兼ねていたりと様々です。

もしなくなってしまっている方は市販のもので交換できますのでその内容はまた後日

修理へ

先ほどの通り、本体を開腹してしまい、MMCXコネクタのメスを交換ないし凹んだ部分を引っ張り出せば良いのですが、このイヤホンがそもそもすんなり開腹できるということもなさそうで最悪シェルが壊れてしまう場合もありましたのでメス側の処置はしないという決断をしました。

ではどうするか・・・

押してダメなら引いてみろ()

ということで接続するMMCXケーブル側のHOTピンを引っ張りだしてちょっとだけ長くしてみます。

MMCXでケーブルを作ったことのある人は何度かやってしまったと思いますが、HOTピンはプラスチック状の物でCOLDの真ん中に固定されているだけのただのピンです。暖めすぎてスルスル移動するようになってしまった人もいるのではないでしょうか。

MMCX

写真がブレまくりましたが、0.5mmから1mmほど引っ張りだしてみました。

ハンダごてでしばらく熱したら精密ペンチでちょっと引っ張る感じでできます。暖めすぎると内側の配線まで外れてしまうのでその絶妙なタイミングを逃さないように気をつけてください。

修理完了

見事に左右から音が鳴るようになりました。

完成

キカ○ダーみたいな感じですね。

right-view

left-view

たまたま手持ちのケーブルがオレンジの配線だったので色味はちょっとあれですが完成です。

フィルター無しにより高音域の刺さりがちょっと気になるので、少し長めのイヤーピースを装着して代用。

フィルターに関しては後ほど新しい持ち主の方に選定して取り付けていただくとします。

ついでなので音質レビュー

ハイブリッドイヤホンにありがちな「極めてドンシャリ」ということもなく、全体的に心地の良い鳴り方をしています。

音場はさほど広くなく、解像度は高めですが低音がしっかり鳴る分逆にちょっとボケちゃったかなという印象。

ただ音を聴くとより、音楽全体として楽しむのならこっちの方が下手な事気にせずに使用できるのではないでしょうか。通勤時とかのながら視聴には結構オススメできそうです。

使用したイヤーピースとの相性もあり遮音性は高く、これならお気に入りの音楽と音量で快適ライフをおくれそうです。

MMCXコネクタの破損は割とよく聞く内容ですが、今回のようにどうなっても変えのききやすいケーブル側を加工してしまうのもひとつの方法です。

もちろんそれを期にシェルから全部やり直してしまう事もできますが、シェルの形状が変わればもちろん音も変わってしまうのでそういうのが好きな方は是非やってみてください。

【6月29日追記】

修理も終わったと思いテストをしてたところ、急にブツブツという音が・・・

どうも内部が断線しているっぽかったので結局開腹しました。

再修理

2箇所の断線を確認。逆によく鳴っていたなと思うほど全部ギリギリ外れてないというレベルでした。

ついでなので全部きれいに配線し直しまして元気に復活です。

開け方はこの色違いの隙間から薄いヘラなどで全面から細かく浮かせていきます。そこそこながいネジ切りされた棒でお互いがくっついているので根気が必要です。

急いでバキっとならないように気をつけてください。

-イヤフォン