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イヤフォン

天空を感じる広がり final heavenⅣレビュー

final heavenⅣ

さて、finalのイヤホンは以前レビューしたPianoForteⅡに続き2回目になります。

PianoForteⅡはインナーイヤー型でしたが今回はシングルBAのカナル型heavenシリーズ。その中でも最初にローマ数字を冠したheavenⅣです。

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難有り品ということで安く中古が出ていました。

難有りポイントについてはイヤーピースの欠品と本体およびケースのキズ。そして

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ステム内部のフィルターの欠損です。ですが特に音出し確認時に異常な鳴り方をすることもなかったので問題なしと判断し購入しました。

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なかなかの使用感。エージングは不要でしょうね。

ケーブルはきしめんでプラグは3.5mm金メッキ。筐体はステンレスです。

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筐体下部にLRの表記。

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背面はL側だけポッチがあり、触っただけでもLRがわかるのは好感触ですね。

 

さて、このheavenⅣ。ネットのレビューを漁りますととにかく「BAとは思えないダイナミックのような低音」という評価が目立ちます。

BAは中高音のクリアさが顕著な反面、シングルBAの場合には低音の量の少なさに不満を持たれることが多いのですがこのheavenⅣはそうではないようです。

BAのようなダイナミック(だと私が勝手に思っている)イヤホンEN700を常用している私としてはダイナミックのようなBAというのは気になるところ。

また空間の表現が上手く、左右への音の広がりが素晴らしいとのこと。さてその実力や如何に。

では聴いていきましょう

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Lia/鳥の詩 44.1kHz/16bit CDリッピングしたFlac音源です。

再生にはTL-T51を使用します。

イヤピは付属していなかったので手持ちの毛イヤピを。

 

いざ再生…

 

この曲はほぼずっとリバーブのかかったエレピが鳴っていますが、評判通り音の広がり方が半端ではない。

後ろにはあまり伸びないものの、左右、前、上部へ自然に広がって消えていくいやらしさのない響きがとても気持ちよいですね。

「heaven」には天国のほかに天空という意味もありますが、まさに天空のようなだだっ広いに向かって音が染みていくイメージです。

 

最初のピアノ音を初めとする中高音の表現や透明感はさすがBA。

ですが高音は少し苦手かもしれません。よく聴くとですがシンバルの音に頭打ち感があります。質感は材質のおかげもあってか硬い締まった音。反面、BAにありがちな刺さる音がありません。

中音では特にボーカルの生々しさが顕著。歌詞を発音するときの子音まできちんとクリアに聞き取れ、ブレスするその空気の動きまでも伝わってきそう。

低音はやはり量が多いですね。なんならダイナミックのEN700よりも多いかもしれません。ただ、質感としてはほんの少しボヤっとしていますので曲によっては残響感が強すぎるように感じてしまうかもしれません。

 

 

良くも悪くもかなり味付けされた音が鳴りますが、空間の広がりや締まった高音とやや広がりの強い低音、そしてクリアながらも濃密な中音が上手くバランスをとることで曲としての一体感を演出しています。

オススメ度☆☆☆★★+0.5

音については同価格帯でも群を抜いた繊細さを持っていると思います。加えてBA型の特徴である中高音の透明感を維持しながらも耳に刺さらないというのは◎。

ただER4SのようにシングルBA然とした、中高音ほぼ全振りのチューニングではないので逆にシングルBAの音が好きな方には向かないかもしれません。またタッチノイズがとにかく酷く、動きながら使う場合には注意が必要かもしれません。

曲に含まれる音を細部まで聴き取るというよりも、曲を音楽として楽しめる一本。ダイナミック型の音が好きだけどもっと中高音にクリアさが欲しい!といった場合には真っ先にオススメしたいです。

<文:かえる>

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