
Rockbox化ってなに?いまさら解説
2017/02/15
Rockbox
当店のiPodClassicカスタムにある「Rockbox化」ですが、詳細についてご質問されるお客様が多いので改めてざっくりと解説してみようと思います。
メリット、デメリットなど含めて書いていきますのでご検討の材料にしていただければ幸いです。(※主にiPodClassicをターゲットとして解説します)
そもそもRockboxとは何か、といいますと有志によるオープンソースのミュージックプレイヤーソフト。
これを導入することで、対応する音楽ファイルの拡張子が増えたりと純正ファームの制約を受けずにプレイヤーが使用できるようになります。
しかも(表示などの最適化はされていますが)特定の機種専用に作成されているファームではないので様々なメーカー、機種のプレイヤーに導入ができます。操作はやや独特ですが慣れると非常に便利ですよ。
まず音楽プレイヤーはその機種用に最適化された純正のファームウェアが導入されています。
iPodの場合にはおなじみのこの画面ですね。これがRockboxを導入すると
こうなります(導入するテーマにより細部の見た目は変わります)。つまりプレイヤー内部のソフトをRockboxに置き換えてしまうわけです。
置き換えるとはいってもRockboxの起動が優先されるだけで通常のファームでの起動も簡単にできますからご心配なく。
Rockbox導入のメリット/デメリット
iPodClassicではファームをRockboxに置き換えることで以下のメリット/デメリットがあります。
<メリット>
1.対応拡張子の増加
iPodの純正ファームではWav、mp3、mp4、AACといった拡張子が再生可能ですが、Rockboxを導入すればハイレゾブームで利用者の増えてきたFlacなど更に多くのファイル形式を再生できます。
2.曲数制限の撤廃
iPodでは空き容量に関わらず、入れられる曲数に機種ごとに20,000曲か50,000曲の制限があります。ですがRockboxを導入した場合はこの限りではありません。
3.テーマ変更による見た目のカスタマイズ
Rockboxは有志により様々なテーマが配信されており、好みのテーマを導入することで見た目のカスタマイズを行なうことができます。
(ただし英語で最適化されているテーマが多いので全てのテーマで日本語が正常に表示されるとは限りません。)
4.音質向上の可能性あり
これは確実に、ということではありませんがファームが変わることで回路の使い方が変わるらしく、純正ファームよりも高音質になるという話もあります。
5.本体側でファイル操作が可能
Rockbox画面上からファイル削除などの操作が可能です。
6.曲管理が簡単
純正ファームではiTunesでの管理がほぼ必須でしたがRockboxではフォルダへのドラッグ&ドロップで追加が可能です。またファイル名が暗号化されないのでアルバムごとにフォルダ分けして配置したりもできます。
7.イコライザを含め詳細な設定が可能
設定可能な項目が非常に多く、再生中のイコライザはもちろん、充電中の画面の点灯時間やオートパワーオフなど多彩な設定が可能です。
<デメリット>
1.操作性の低下
iPodClassicが好まれる理由として、非常に簡易で直感的な操作性というものがあるかと思いますがRockboxでは操作方法が変わります。
2.ごく稀に異常が発生する
機種によってはごく稀に起動に失敗したり動作に不具合が発生することがあります。
3.使用できない機能もメニューに出てくる
オープンソースなので全ての端末に最適化されているわけではありません。例えばiPodClassicにはマイクは搭載されていませんが単体では利用できない「録音」メニューが表示されたりします。
ちょっとこだわりたい人~徹底的に使いたい人まで!
Rockboxの一番の利点は好きな拡張子で好きな再生画面で好きな設定で聴ける、自分の再生環境を細部までこだわれる点にあると思います。
ただ聴ければいいという方にはあまりオススメできませんが、普通のiPodClassicでは物足りなくなってきたという方はプレイヤーの買い替えよりもまずRockboxの導入を検討してみてはいかがでしょうか?
[ad#auads-1]