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イヤフォン

【中華イヤホン】2016 New Rose Pudding 1+4 In Ear Earphone レビュー

2016/07/09

実はこの商品はちょっと前に届いていたのですが、いろいろあってレビューが遅くなりました。

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Shenzhen HCkexin Electronic Technologyの2016 New Rose Pudding 1+4 In Ear Earphoneという3Dプリントでシェルを作ったイヤホンを購入。

新しいイヤホンや、レビューのないイヤホンを試すのはなかなかギャンブル性があるが、このイヤホンは420ドルと強気のお値段。さぞや自信があるのではと勘ぐってみる。

 

2016-New-Rose-Pudding-1-4-In-Ear-Earphone

 

注文してから1週間ほどで作成が終わったようで、そこから発送。述べ20日といったところで手元に到着いたしました。

 

開封の儀

Rose開封1

最近の高額なイヤホンは箱に気合が入っているのが多い。

 

Rose開封2

早速ここで難点1。Webで注文したのは透明(クリア)だったというかそれしか選べませんでしたが、なんか紫色に色がついています。

 

あとは写真を撮り忘れましたが、コンセントの線ですかそれみたいなケーブルが付属してました。

 

見た目

change-cable

この時すでにケーブルを変えていますが、その理由は後ほど・・・

 

side-view

横からはこんな感じ。思ってた以上に小さいです。

 

音質

正直な第一印象は「ナニコレ。もちろん悪い意味で。

以前にこれと同じ構成のイヤホンを購入したユーザーの「濃厚」という言葉が似合う。

濃厚とは言っても中音域だけがドライバの数だけ鳴ってるような感じで、全くもって面白みのない音。

強気のお値段とは一体何だったのか・・・

 

検証

内側がクリアなので4BAの部分を見てみる。4BAとは言ってもよくあるニコイチBAが2つでダイナミックドライバの種類は不明。

調べていたところ色々問題があったので検証を行ってみた。

1.極性が不明

これについては私はマルチBAのイヤホンを持っていないので「そういうものだ」と言われしまえばそれまでだが、極性がわからない。

2pinで接続するのだが、ケーブルがSHURE掛け用にフックしているのでその通り調べると、縦に2つ並んでるピンは

○ GND

○ HOT

という事らしい。これはテスターで調べればすぐわかることなのでそこまでの問題ではなく、むしろ逆に接続しても鳴るには鳴る。

 

2.ケーブルに謎の挙動がある

付属のケーブルは2pinのアンバランス。ケーブルの太さと耳に掛ける部分のお粗末さ以外は普通のケーブル。

だがこのケーブル、時折GNDと反対側のHOTが直結するのだ。つまり

L+ , GND

R+ , GND

という構成が普通の反応だが

L+ , GND(R+)

R+ , GND(L+)

という現象が起こる。

最初は片方のイヤホンを接続していたのでそれは当然の反応だが、ただのケーブルだけでその反応が起きる。

そもそも両HOTがどこか他の端子に接触して通電するという事自体が難しい。意図して反対側に音を出そうとしない限りでもその反応は起きるものではない。

もしGNDにお互いのHOTが直結している場合、GNDのみが反対極のHOTと反応するはずはなく、全ての端子間で反応するはずだ。

ねじったい引っ張ったりしてもその反応が出ることはなく、時折自然とそうなっている。

テスターの不良も考えたが、他のケーブルでは何をテストしてもその症状は起きなかった。

 

3.存在しないネットワーク

これに関してはそのドライバの特性によりけりなのでなんとも言えないが、特にBAドライバには周波数特性によって最適な環境が出せるように中に抵抗やコンデンサ、コイルなどが仕込まれる。

BAの数だけその特性に更にクセをつけることで変化を生み出す。これをネットワークと呼ぶのだが、それがなく全て直結されている。

販売業者に使用しているBAを聞いてみたが企業秘密ということで、ネットワークに関しては「そんな隙間もうありませんから」ということだった。

ネットワークや周波数特性に関しては、ER4Sというイヤホンを試してみてほしい。100Ωというインピーダンスにより非常に高い解像度を持つイヤホンだが、その抵抗を取ってしまうと非常に残念な音になってしまう。

 

対策

見た目は嫌いではないので色々やって使えるなら使っていきたい。それでもダメなら返品しようということで、保証の範囲内で対策してみる。

 

1.ケーブルを変更して4極プラグにしてしまう

それがケーブル自体のせいなのか他に原因があるのかは不明なままだが、GNDそのものまで分けてしまえばその反応をすることはなくなるのではと予測し、ケーブルから全部に4極に変更した。

4極

この作業によりGNDは左右別々になっているので、その反応は起きなくなった。

しかし音質は気持ちよくなったのかなという程度でまだ市販の3,000円クラスのものと大差ない。

 

2.エージング

これに関しては賛否両論だと思うが、パーツなどの慣らし運転を行って様子を見てみる。

いつも聴いてる楽曲にプラスで他のジャンル、はてはピンクノイズに至るまでストレスを与える。時間はおよそ4日間

 

再度テスト

おぉ・・・?

最初の時とは雲泥の差がある。高音域に関しては刺さるんじゃないかというほど出ているし、低音もしっかり出ている。

最初に聴いたぼやぼやした印象が何だったのか気になる。

もしかしたら何度も検証して聴いてるうちに耳がその音に慣れてしまったのかとも思ったが、お気に入りイヤホンに戻してもその感覚は良い。

エージングというものでそんなに変わるものだとは思っていないが、そもそもケーブルだ何だに関係なく慣らし運転が必要な製品だった可能性もなくはない。

 

この間に何度か業者とやり取りはしたが、非常に好感の持てる対応だった。

「そんなに音悪かったら返品してね!」ということでちょっとの間猶予をもらえたのでもうしばらく使用してみようと思う。

お値段からすればベストバイという製品とは呼べず、むしろもっと安価で良い音質のイヤホンは数多くある。中華イヤホンの人柱になる時は、そういった面でリスクを持つことになるということを忘れてはいけない。

 

【追記 : しばらくエージングを繰り返してみました】

かれこれ使用時間としては300時間ほどになると思いますが、最初に感じたあのぼやけた感じはしなくなりました。

最初からこの音がしていたとすれば「可もなく不可もなく」といった印象だったのではないでしょうか。

傾向としてはフラットにより近くなり、それでも低音も高音も出る時はしっかり出ている、といった感じです。

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